01
Jan
2016
黒龍
ありがたい贈りもの
黒龍酒造本社蔵の酛場には、酒造りの神様を祀る神棚があります。その神棚に納められているのが、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)から頂く、赤い帯の御幣(ごへい)と三輪大明神のお札です。
大神神社のご祭神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、杜氏の祖とされる高橋活日命(たかはしいくひのみこと)が大物主大神の神助によって美酒を醸したことから、酒造りの神様として広く信仰を集めています。毎年11月14日には、大神神社を会場に「醸造安全祈願祭」(酒まつり)が催され、全国各地の蔵元や杜氏が式典に参列し、酒造りの安全祈願を行います。この式典を終えると、いよいよ各地の蔵元へ向けて、写真の御幣とお札に加え、神社の御神木で作られる「志るしの杉玉」が送られるのです。
昨年末に弊社へ届いた御幣や杉玉は、早速新しいものに取り替えました。酛場の奥で私たちを見守ってくれる神様に新年のご挨拶を済ませた蔵人たちは、今日もそれぞれの仕事場で、一生懸命酒造りに励んでいます。
今年も大事なく1年を過ごし、良い酒を造れますように。
黒龍 - 2016.01.01