HOME » 蔵だより » 黒龍

黒龍

06
May
2022
黒龍

~「和醸良米」今年も田植えの季節がやってきました。~

田植え.JPG

すぐそこに見える山々には雪が残る中、あんなにも待ち遠しかった春は早々と過ぎ去り、季節は初夏を迎えます。

4月下旬、福井県大野市阿難祖地頭方にある弊社試験田にて、酒米五百万石の田植えを行いました。毎年、新入社員の恒例行事だった田植えですが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて、一昨年と昨年はやむを得ず開催を見送っていました。

そんな待ちに待った3年ぶりの田植えは、「農事組合法人味の郷」の農家の皆さんのご指導のもと行われ、若手社員たちは慣れない作業に悪戦苦闘...。酒米づくりの大変さを身をもって感じました。

今年は、田植えに至るまで、苗の種まきや苗出し作業も見学させていただき、農家の皆さんが和気あいあいと、互いに声を掛け合いながら作業を行っていたのが印象的でした。当たり前に思うかもしれませんが、その光景を見て、農家の皆さんが醸す「和」が良い酒米を作っているのだと、心からそう思いました。「和醸良酒」。蔵で大切にしている言葉は、酒米づくりにも通ずるのかもしれません。

黒龍 - 2022.05.06
01
Apr
2022
黒龍

~新デザインの菰樽を奉献いたしました~

明治神宮.jpg

神社の境内にずらりと並べられた色とりどりの酒樽。これは菰(こも)樽と呼ばれ、江戸時代にお酒を船で輸送する際、酒樽を保護するために菰を巻いたのが始まりとされています。瓶が主流となった現代では、もっぱら慶事の鏡開きや、ディスプレイとして使われているようです。

写真は、明治神宮に奉掲された「飾(かざり)樽」という、ディスプレイ用の菰樽です。毎年11月に行われる「秋の大祭」にお酒を奉納し、各銘柄入りの飾樽を一年間掲げていただくのが習わしとなっています。200丁以上並べられた飾樽は圧巻で、写真に収める参拝者も多いそうです。

弊社では、コーポレートマークをリニューアルし、菰樽のデザインも新しくいたしました。深い「黒龍ブルー」に白のロゴマークが鮮やかです。明治神宮を訪れる機会がありましたら、正参道沿いに陳列された飾樽の中から、是非探してみてください。

黒龍 - 2022.04.01
01
Mar
2022
黒龍

~名残雪の残る蔵から、小さな春のお届けです。~

黒龍春しぼり.jpg

立春を過ぎても雪の降る日が多かった福井県ですが、3月に入り少しずつ春めいてきました。田んぼや山々には未だに一面の銀世界が広がる一方で、福井の冬らしい鉛色の空からは太陽が差し込みはじめ、少しずつですが雪解けも始まったように感じます。蔵の近くでは、水の勢いが増し始めた九頭竜川に、早春の名物である幻の魚サクラマスを狙う太公望たちが集い、最盛期を迎えていました。

そんな春の訪れを告げる「黒龍 春しぼり」が、3月の始まりと共に順次蔵出しされます。新酒の若々しさあふれる搾りたての吟醸原酒は、米の旨味がありながらスッキリとした後味で、山菜などの春の味覚と相性抜群です。

山々が萌黄(もえぎ)色に染まる季節はもう少し先ですが、名残雪のある春寒な蔵から、皆様へ小さな春をお届けできれば幸いです。

「黒龍 春しぼり」(https://www.kokuryu.co.jp/brew/kokuryu/harushibori.html

黒龍 - 2022.03.01
01
Feb
2022
黒龍

~「黒龍 貴醸酒」で、ちょっとリッチなバレンタインを。~

s黒龍 貴醸酒.jpg

214日は恋人や家族などの大切な人に贈り物をして、愛を祝い合うバレンタインデーです。日本では特にチョコレートを贈る文化が定着していますが、お酒やお菓子などを贈る人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ちょっとリッチで大人のバレンタインにぴったりな「黒龍 貴醸酒」をご紹介いたします。このお酒は、「日本酒が苦手なお客様にも受け入れられる、甘口の低アルコール酒をつくりたい」という構想を4年かけて開発した商品です。上品な甘みと黒龍らしいスッキリした味わいが特徴で、リッチな感覚をお楽しみいただけます。

ぜひ今年のバレンタインは、大切な方に「黒龍 貴醸酒」を贈ってみてはいかがでしょうか。

「黒龍 貴醸酒」

https://www.kokuryu.co.jp/brew/kokuryu/kijosyu.html

黒龍 - 2022.02.01
05
Jan
2022
黒龍

~「おにぎりプロジェクト」に弊社が参加しました。~

s_onigiri.jpg

新年あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

昨年126日、全国展開されるボランティア活動「おにぎりプロジェクト」が福井県内にて開催され、弊社も協力いたしました。

おにぎりプロジェクト(#onigiriforlove)は、フランス料理店『NARISAWA』の成澤由浩氏オーナーシェフと、高級レストラン『WAGYUMAFIA』の浜田寿人オーナーシェフが日本各地の酒蔵を巡り、その土地の自然環境から生まれる米と水で"おにぎり"をつくり、コロナ禍と向きあう医療従事者の方々にお届けするプロジェクトです。

今回は、福井県産のブランド米「いちほまれ」を使用し、一つは へしこと若狭町の伝統野菜「山内かぶら」の糠漬けを使い(写真左)、もう一つは蕎麦の実とネギを味噌で炒め、昆布と弊社の日本酒を入れて炊いたご飯(写真右)で握った2種類のおにぎり150人分(300個)を、福井県立病院に寄贈致しました。

医療従事者の方々へ感謝を申し上げるとともに、1日でも早く日常が戻ることを祈っております。

黒龍 - 2022.01.05
01
Dec
2021
黒龍

いつもの日常と笑顔が戻る、希望の年となりますように。

_DSC1064.jpg 今年は未曽有の危機の渦中で、私たちの大切な「日常」の一つでもあるお酒を楽しむ場に制約が課され、酒の席と共にある「笑顔」も以前よりは減ってしまったのではないでしょうか。 2022年の干支は、「五黄の寅」。36年に一度巡る、強い運気の年だそうです。そもそも寅は「千里行って千里戻る」いわれから、去ったものが戻る縁起の良さで知られています。いきおいのある寅にのり、いつもの日常や笑顔の賑わいを取り戻す一年となってほしい。そんな祈りにも似た希望を込めて、大切な人へ特別な干支の黒龍を贈りませんか。 商品には、これまで、弊社代表銘柄である「黒龍」の文字や、商品名である「龍」「いっちょらい」などを揮毫いただき、吟醸蔵黎明期の弊社を支えて下さった故稲村雲洞氏による、「寅」の文字をラベルにあしらいました。 新たな一年の始まりに、お選びいただけましたら幸甚です。

稲村雲洞.jpg稲村雲洞(いなむら うんどう)...1924年福井県福井市生まれ。福井師範学校を卒業後、教職に就く。44歳で上京し、前衛書家として作家活動に入る。2016年死去。元毎日書道会最高顧問。元奎星会最高顧問。毎日芸術賞受賞。旭日小綬章受賞2020。

黒龍 - 2021.12.01
01
Nov
2021
黒龍

~もうすぐ新酒の季節です。~

「九頭龍 垂れ口」.jpg

今年も無事に酒造りが始まりました。夏の間、静まり返っていた蔵の中も、蔵人たちの活気に満ち溢れています。洗米、麹造り、酒母造りと各工程に込められた造り手の想いの結晶が醪となり、仕込み室で約ひと月、静かに搾りの時を待ち続けています。

遠くから米を洗う音、麹室に蒸米を引き込む声がかすかに聞こえる中、醪は静かに様々な表情を見せてくれます。麹や蒸米が一斉に投じられる仕込み作業の勢いをそのままに、タンク内で大きく膨らんだ米は、しばらくすると酵母や麹の力によって一旦穏やかになります。そして、わずかに変化するその表情や、品温に細心の注意を払いながら、蔵人は丁寧に世話を続けます。醪の表面が少しずつ泡立ち始めると、なんとも言い表せない甘い香りが蔵内を包みはじめます。醪に耳を傾けると、「ポツポツ、ポツポツ」と小さな声を聞かせてくれました。

醪の表情の変化も落ち着き、甘い香りがさらに強くなると、待ちに待った新酒の季節の到来です。今月末には、新酒の「九頭龍 垂れ口」が蔵出し予定です。

皆様にお届けできる日まで、あと少し。楽しみにお待ちください。

黒龍 - 2021.11.01
01
Oct
2021
黒龍

~燗専用純米酒「九頭龍 燗たのし」を新発売します。~

DSC_20441.jpg

2004年以降、17年間にわたり燗酒を追求し続けてきた「九頭龍」ブランド。そんな「九頭龍」の原点に立ち返る燗専用酒「九頭龍 燗たのし」を、10月より秋冬限定(10月~3月)で新発売いたします。

「九頭龍 燗たのし」は、福井県産五百万石を使用した、低温で長期にわたって熟成させた純米酒です。時の流れと共に、穏やかさとまろやかさを纏った膨らみある味わいが特長で、ぬる燗~熱燗はもちろん、人肌燗やとびきり燗など温度帯によって様々な表情を楽しむことが出来ます。その日の気分や気温に応じて、お好みの温度で燗酒を自由にお楽しみください。

また、「九頭龍」のブランドコンセプトに「自由の扉をあける一杯。」とあるように、「九頭龍」は、もっと自由に日本酒を楽しんでいただきたいという想いが込められています。梅シロップや紅茶、緑茶と合わせたホットカクテルなど、「九頭龍 燗たのし」で燗酒の自由な飲み方を是非お楽しみください。

■九頭龍 燗たのし

https://www.kokuryu.co.jp/brew/kuzuryu/kantanoshi.html

黒龍 - 2021.10.01
01
Sep
2021
黒龍

~酒米作りを支える湧水。~

DSC_0009.JPG

山際にある、何の変哲もないように見える水たまり。ここは、黒龍酒造で使用している酒米五百万石の生産地 阿難祖地頭方地区(福井県大野市)にある湧水地です。よく見ると、手前の用水路に滾々と澄んだ水が流れ出ているのがお分かりでしょうか。夏は冷たく冬は温かい年中安定した水温の水が湧き出し、今は地元の方が野菜を冷やしたり、最近では、サイクリングでのひと涼みする場所に使われたりと、憩いのスポットになっているようです。

湧水地から200~300mほど下流には、黒龍試験田をはじめとする圃場が広がり、ここにも湧水が供給されています。農家の篠原さんは、「渇水期でも枯れん湧水があるで、ここで酒米作りができるんや。」と、その大切さを語ってくれました。

8月28日(土)には、無事に黒龍試験田の稲刈りが終わりましたが、こうした自然の恵みによって実った酒米五百万石を大切に使用し、今年の酒造りも励んで参ります。DSC_0019.JPG

黒龍 - 2021.09.01
02
Aug
2021
黒龍

夏の作業風景~石田屋・二左衛門の塗箱準備~

DSC_0010改.jpg

本社蔵では、醸造部のメンバーが夏休みに入りました。瓶詰、仕上げ、出荷作業を行う兼定島酒造りの里でも、夏の間は少しだけゆったりとした空気が流れます。
それでも、するべきことはたくさんあります。製品課をのぞいてみると、冬に向けた資材の準備にいそしんでいました。

11月発売の「黒龍 石田屋」と「黒龍 二左衛門」は、その年の出荷が終わると、息つく間もなく次年分の塗箱の下準備にかかります。数量限定とはいえ、塗箱づくりはすべて手作業で行うので、半年以上かかる大仕事です。今年から箱の形状が変わるため、スタッフは時間をかけて作業工程のシミュレーションを行い、効率よく流れ作業を進めていました。

まずは塗箱の内装を準備しておきます。お酒を固定するパットを組んだり、台紙の一枚一枚に複雑な折り目をつけたりしていきました。そうしている間に、越前漆器の職人さんが手作業で仕上げた塗箱が、順次入荷してきます。塗箱の蓋を外して並べ、ラベルを一枚ずつ、手で貼っていき、準備しておいた内装をはめ込みます。このようにして仕上がった塗箱は、新聞紙で保護をし、冬まで倉庫に保管されるのです。
大切なお酒を納め、送り出すその時を想い、今日も「心を込めて」丁寧な作業を行っているのでした。

黒龍 - 2021.08.02
01
Jul
2021
黒龍

「九頭竜川の鮎の潤香(うるか)」

DSC_0094(改).jpg

福井の母なる「九頭竜川」。黒龍酒造にとって大切な川であることは、今更言うまでもありませんが、九頭竜川は、鮎釣りのメッカとしても広く知られており、6月上旬の鮎釣りの解禁を迎えると日本全国から釣り人が集まってきます。
ここで釣り上げられた新鮮な鮎の卵巣を塩漬けしたものは潤香(うるか)と呼ばれ、地元でも知る人ぞ知る珍味となっています。「うるか」とは、一般的に鮎の塩辛のことを指すようで、鮎の卵巣を使ったものの他に、内臓のみを使った「にがうるか」(福井では「土うるか」と呼ばれる)もあります。故7代目蔵元は、この時期に雑誌の取材があると、決まって潤香を取り出し、もったいぶりながら貴重な酒の肴として紹介していました。
今でも川原にある鮎料理店「さぎり屋」(http://sagiriya.com/)で供されていますので、是非とも「九頭龍」と一緒にお楽しみください。

黒龍 - 2021.07.01
01
Jun
2021
黒龍

~今年度も無事、甑倒しを迎えました。~

DSC_0037.JPG

5月中旬、2020醸造年度の甑倒しを無事迎えることができました。
この「甑倒し」の名は、その年最後の仕込みを終えた甑を横に倒して洗って片付けたことに由来するようですが、黒龍酒造では、このハレの日限定で、独特な行事が行われます。
それは、かつて釜場で使われていた道具を用いて、恵方に向けて釜の神様を模した飾り付けを行い、蔵人みんなでこの日を迎えられたことに感謝して祝うというものです。いつから行われているか定かではありませんが、このような行事は、これまで受け継がれてきた蔵の歴史を感じることが出来ます。
今年度の酒造りは、今までに経験のない情勢の中、決して簡単ではありませんでしたが、無事この日を迎え、神様を拝めたことに感謝し、次の酒造りに備えていきたいと思います。

先の見えない状況が続きますが、酒造りという長い歴史・文化を紡いでいくべく、日々邁進してまいります。

黒龍 - 2021.06.01
PAGE TOP