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黒龍

01
May
2018
黒龍

分析室へようこそ③「手づくりの岡持ち」

黒龍酒造の蔵の中には、蔵人の知恵と技が生み出した、手づくりの道具がたくさんあります。醸造研究課で愛用されている木製の通称「岡持ち」も、蔵人が手づくりしたもので、もろみの濾過と分析室までの移動に大活躍しています。
岡持ち画像.jpg
「岡持ち」の仕組みはとてもシンプルです。真ん中の板に開けた丸い穴に、濾布を入れた漏斗(ろうと)をはめ込みます。漏斗にタンクから採取したもろみを入れれば、漏斗下に設置した容器に濾された液体が貯まる仕組みです。
サンプルの採取に欠かせない「岡持ち」ですが、もろみを入れるととても重たい点が、女性の多い醸造研究課ではネックとなっていました。そこで、「岡持ち」専用キャリーシェルフを制作し、力の要らないスムーズな移動を可能にしました。

全てを機械にたよるのではなく、蔵人自身が考え行動することも、お酒の品質や、作業環境の向上に繋がっています。

黒龍 - 2018.05.01
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