HOME » 蔵だより » 黒龍 » 夏の作業風景~石田屋・二左衛門の塗箱準備~

黒龍

02
Aug
2021
黒龍

夏の作業風景~石田屋・二左衛門の塗箱準備~

DSC_0010改.jpg

本社蔵では、醸造部のメンバーが夏休みに入りました。瓶詰、仕上げ、出荷作業を行う兼定島酒造りの里でも、夏の間は少しだけゆったりとした空気が流れます。
それでも、するべきことはたくさんあります。製品課をのぞいてみると、冬に向けた資材の準備にいそしんでいました。

11月発売の「黒龍 石田屋」と「黒龍 二左衛門」は、その年の出荷が終わると、息つく間もなく次年分の塗箱の下準備にかかります。数量限定とはいえ、塗箱づくりはすべて手作業で行うので、半年以上かかる大仕事です。今年から箱の形状が変わるため、スタッフは時間をかけて作業工程のシミュレーションを行い、効率よく流れ作業を進めていました。

まずは塗箱の内装を準備しておきます。お酒を固定するパットを組んだり、台紙の一枚一枚に複雑な折り目をつけたりしていきました。そうしている間に、越前漆器の職人さんが手作業で仕上げた塗箱が、順次入荷してきます。塗箱の蓋を外して並べ、ラベルを一枚ずつ、手で貼っていき、準備しておいた内装をはめ込みます。このようにして仕上がった塗箱は、新聞紙で保護をし、冬まで倉庫に保管されるのです。
大切なお酒を納め、送り出すその時を想い、今日も「心を込めて」丁寧な作業を行っているのでした。

黒龍 - 2021.08.02
PAGE TOP