手間暇が生む良いお酒
旧年中は格別なご高配を賜り、心より厚く御礼申し上げます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、お正月も休まず酒造りが続いた蔵の倉庫には、現在、上の写真のように、まるく透明な容器がずらりと並んでいます。これは「斗瓶」(とびん)と呼ばれ、現代ではもっぱら出品酒など、高級酒の貯蔵に用いられています。
弊社杜氏によると、斗瓶で貯蔵する場合は、お酒を搾ってから貯蔵までの工程が全て手作業になるため、1日かかっても少量しか詰められないそうです。また、斗瓶自体が大きく割れやすいこともあり、持ち運ぶ際も気を遣うなど苦労する部分も多々ありますが、1本ずつ酒質を確認しながら細かな管理を行えるなど利点もあり、良い酒造りには欠かせない方法だと言います。
ころんと逆さまになっている斗瓶の中に、搾りたてのお酒が注がれる日ももうすぐです。
謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は皆様方に大変お世話になりまして誠にありがとうございました。
10月17日から始まった酒造りもお蔭様で予定通りの仕込みが出来ており4月の甑倒しまで気を抜かず、スタッフ一同一丸となって酒造りに邁進したいと考えております。
2017年は一白水星 酉年です。
この年回りは、大きな流れが終わり新たな局面への大変革の年になるそうです。
悪くなってしまったのはとことん悪く、逆に、天井を突き抜けたものは空前の賑わいを見せるスタートの年と世相を占う本もありました。
日本酒はお蔭様ででここ数年大変多くの皆さまにご愛顧いただき皆様方に「國酒」としての地位をゆるぎないところまで押し上げていただきました。
2017年は、我々蔵元が例年以上に品質をとことん追求し、品質で皆様方に恩返しができるようなそんな古くて新しい「大変革」のスタートの年にしたいと存じております。
今年一年、花山様、特約酒販店様、飲食店様、愛飲家の皆さまに納得していただけるような酒を提供し続けたいと、意を新たにしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成29年 元旦
庭のうぐいす 合名会社山口酒造場
代表社員 山口哲生