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黒龍

01
Jan
2017
黒龍

手間暇が生む良いお酒

手間暇が生む良いお酒

 旧年中は格別なご高配を賜り、心より厚く御礼申し上げます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
 さて、お正月も休まず酒造りが続いた蔵の倉庫には、現在、上の写真のように、まるく透明な容器がずらりと並んでいます。これは「斗瓶」(とびん)と呼ばれ、現代ではもっぱら出品酒など、高級酒の貯蔵に用いられています。
 弊社杜氏によると、斗瓶で貯蔵する場合は、お酒を搾ってから貯蔵までの工程が全て手作業になるため、1日かかっても少量しか詰められないそうです。また、斗瓶自体が大きく割れやすいこともあり、持ち運ぶ際も気を遣うなど苦労する部分も多々ありますが、1本ずつ酒質を確認しながら細かな管理を行えるなど利点もあり、良い酒造りには欠かせない方法だと言います。
 ころんと逆さまになっている斗瓶の中に、搾りたてのお酒が注がれる日ももうすぐです。

黒龍 - 2017.01.01
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