分析室へようこそ⑤「水蒸気蒸留装置」
今回は、醪からアルコールの抽出を行う機械「水蒸気蒸留装置」をご紹介します。
醪には、水、アルコール以外にも様々な物質が含まれており、そのままの状態では
アルコールの値を求めることが出来ません。そこで、「蒸留」という操作を行い、
清酒からアルコールと水だけを取り出します。「蒸留」では、清酒を沸騰させ、
蒸発した気体(アルコールと水)を再び冷やすことで液体に戻して、
清酒からアルコールと水のみを取り出します。
この「蒸留」の作業を円滑に行うために、弊社が導入している機械が
「水蒸気蒸留装置」です。高温の水蒸気を溶液に直接吹き込むことで沸騰させるため、
火で熱するよりも早く、火器を扱わない安全な作業が可能です。
30mlの清酒サンプルだと、1分半程の短い時間で沸騰させることが出来ます。
分析室では、このような様々な機械を駆使して定期的に醪の状態を分析し、
タンク1本1本が良い品質のお酒に育ってくれるよう、生育状態のチェックを行っているのです。
喜楽長通信 2018年7月号
毎度ありがとうございます。
平素は、格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。
滋賀県東近江市では、夏らしい気候となってきました。
酒造期はまだまだ、というところでもありますが、
すでに来期に向け、製造計画会議が始まっています。
来期に五年目ともなる四家杜氏も能登からお越し頂き、話を詰めています。
また8月には大きな工事を行う予定です。こちらの打ち合わせも最終段階となってきました。
さて、この度は、先月発売しました『蔵元の娘と楽しむ日本酒入門』に、
たくさんの応援のお声またご感想を頂き、誠にありがとうございます。
弊社といたしましても、当初は探り探りでのスタートでしたが、
出版業界という異業種の方々とのお仕事は新鮮で貴重な経験となりました。
また多くの日本酒に関わる方にもご協力いただき、
思いの濃い本になったのではないかと思います。
帯の「日本酒は知れば知るほど美味しくなる!」は、
弊社が以前よりお客様にお伝えしている
「酒学事始」をカジュアルな言葉にしたものです。
また、下記日程にて出版記念トークショーを東京・大阪の本屋さんで行います。
この本を通じて、より喜楽長を、日本酒を知っていただくきっかけとなれば幸いです。
『蔵元の娘と楽しむ日本酒入門』
出版記念トークショー
東京:7/29(日)@本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
大阪:8/4(土)スタンダードブックストア心斎橋
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-2-12-BF
※詳細はこちらからご覧になれます。