01
Jul
2016
黒龍
阿難祖(あどそ)の「蛍祭り」
福井県大野市の南西部に位置する阿難祖地頭方地区は、集落を見下ろす銀杏峰(げなんぽ)の清らかな山水と、粘土質で栄養のある圃場の地質に恵まれて、五百万石を主とする良質な酒米の産地となっています。そんな阿難祖地頭方地区で毎年6月中旬に行われているイベントが「蛍祭り」です。同地区にある弊社試験田近くの山際から、民家が立ち並ぶ集落までの水路沿いを会場に、地元の方々が中心となって開催しています。
今年は、山から吹き降ろす風がとても強く、夜空を悠々と舞うはずだった蛍たちも、水路沿いの草に必死でつかまり飛び立てない様子でしたが、しばらくして風が止むと、隠れていた草影から顔を出し、その美しく光る姿を見せてくれました。
「蛍祭り」には、弊社の酒米を生産頂いている農家さん達からのお誘いで、弊社社員や県内特約酒販店の方々も毎年参加しており、当日には「黒龍 いっちょらい」をお持ちして、地元の方々に楽しんで頂いています。
大自然の中で、蛍を眺めながら飲む日本酒というのは、夏ならではの風情があってとても良いものです。
黒龍 - 2016.07.01
01
Jul
2016
喜楽長
山も庭に動き入るるや夏座敷/芭蕉
7月に入り、夏らしい天気がつづいています。喜多酒造では、毎年7月頭の晴れた日に座敷を夏座敷に作り変えます。
襖を簾戸(すど)にかえ、爽やかな風が家を通るようにしますと、すっとむし暑さが遠のきます。
こんな日は、縁側でキリリと冷えた夏酒「びわ湖の夏」を呑みながら、先人の知恵に感心するばかりです。
喜楽長 - 2016.07.01
01
Jul
2016
庭のうぐいす
7月7日は七夕の節句です。
和合・夫婦をテーマとした節句。
牽牛と織姫が年に一度だけ会う伝説に基づいた説話と日本古来の農耕儀礼や祖霊信仰に結び付けたとも言われます。
笹竹に願い事を書いた短冊を吊るしてお祭りします。
元々は、裁縫や習字の上達を祈ることが目的だったようです。
満天の星空の下、日本酒を楽しみましょう。
庭のうぐいす - 2016.07.01