会長が残した大きな足跡をたどって・・・
8月8日、弊社7代目蔵元であり会長の水野正人が、満82歳をもちまして、天寿を全うし永眠いたしました。弊社と水野家の合同葬という形式で開いた8月10日の通夜、11日の告別式には、地元や遠方より誠に多くの方々にお越し頂きましたことを、深くお礼申し上げます。会長もきっと、会場いっぱいにお集まり頂いた皆様のお顔を見て、とても喜ばれていたことでしょう。
会長に負けないくらいの情熱を持ち、「黒龍酒造の酒造り」を追求して参りますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。最後に、8代目蔵元の水野直人よりお礼の言葉を添えさせて頂きます。
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「7代目蔵元水野正人は、平成28年8月8日、満82歳にて、まっすぐ歩んだ生涯に幕をおろしました。父は仕事に関してとても厳しい人で、私はいくつになっても叱られていました。
けれどもそれは大切な会社と水野家を守っていこうという思いが強かったからこそなのだと、今なら痛いほど分かります。黙々と働く父の背中は、言葉以上に多くのことを教えてくれました。若い頃から体が強いほうではなかったものの、いつでも力の限りを尽くしてきた父は立派だったと思います。現場を退いてからも会社の行く末を気にかけていました。父に安心して休んでもらうためにも、200年以上続くこの酒蔵をしっかり守り続け、親父の思いを受け継いで頑張って参ります。
素晴らしいご縁を結び父の人生に彩りを添えてくださった皆様へ深く感謝を申し上げますと共に、今後も変わらぬお付き合いを賜りますよう何卒お願い致します。」
黒龍酒造株式会社
代表取締役社長 水野 直人
白露(はくろ)《二十四節気》
9月7日は、白露。
夜の間に気温が冷え込み、草花に朝露が宿る季節です。
太陽の日差しも日増しに柔らかくなり、朝夕は涼しさを感じる季節となります。
呑み切り
毎年、九月の初旬に「呑み切り」を行います。「呑み切り」とは、貯蔵しているお酒を検査するために、タンクの呑口(のみくち)をあけて、酒を出し、鑑定することをいいます。第二の酒造りである「貯蔵・熟成」の状態をみるお酒の品質チェックをここで行う蔵の大切な行事のひとつです。
今年の呑み切りは、技術指導の先生、鑑定官の先生方をお迎えし、杜氏、社員ともにきき酒を行い、品質管理・製造の状態について確認致しました。また、来月から始まる今造りに向けての製造検討等、多くの議論を交わし、今造りの計画がいよいよ決定しました。
もうすぐ、28BYの酒造りが始まります。