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2021年 記事一覧

05
Jan
2021
黒龍

~黒龍酒造公式Instagramはじめました。~

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新年あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、遅ればせながら昨年12月より、黒龍酒造公式Instagramを開設致しました。これまで、公式ホームページなどでお知らせは配信していたものの、本格的なSNSの活用は初の試みとなります。

開設当初の想定を上回る反響があり、おかげ様でフォロワー数も1,000人を突破致しました。弊社より発信する情報が多くのお客様の元に届くと思うと、発信できる喜びと共に責任の重さを日々感じております。

今後も、地酒蔵として、黒龍酒造のことだけではなく、日本酒の様々な楽しみ方や、福井の自然・文化など、幅広くお届けできたら良いなと思っております。

下記URLからリンクできますので、是非フォローをお願い致します。

▼黒龍酒造公式Instagram▼

https://www.instagram.com/kokuryu_official

黒龍 - 2021.01.05
05
Jan
2021
喜楽長

「新年あけましておめでとうございます。」

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新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は、創業200周年を迎え、多くの方からお祝いの御言葉を頂戴し、より一層、想いを強く感じた一年でありました。

また、経済・生活においては、コロナウィルスによって変わらざる得ない、そんな不安定な状況、心境が続いているように感じることもあります。

しかしながら、今一度、想いを見つめ、担うべき役割を考えると、私どものすべき事はシンプルだと改めて気付かされた一年でもありました。

「たおやかな喜楽長を醸すこと」

この想いに尽きるのだと。

201年目の年も、更に進化してまいります。

引き続きご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

喜楽長 - 2021.01.05
01
Feb
2021
黒龍

~黒龍酒造を支えてきた二人による展覧会が開催されます。~

仁愛女子短期大学教授でありデザインディレクターとしても活動する西畑敏秀氏と、広告写真などを手がけながら故郷福井を記録する写真家たとり直樹氏が、これまで携わってこられた黒龍酒造のクリエイティブを振り返る二人展「秀の間、樹の眼」を開催します。
情報誌「永」、新聞広告、ポスターなどの作品や数多くの写真には、西畑氏が目指してやまない日本文化の"上質な普通"に息づく「間合い」と、たとり氏の眼差しが追い求める時が止まったような「幽玄」の瞬景が宿っています。

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黒龍酒造に出会い、仕事の領域を超えたライフワークとして表現への挑戦を続ける、おふたりの軌跡の呼応を体感してください。

開催日時:令和3年2月10日(水)-14日(日)※12日(金)は休館日
9時~17時(最終日は16時まで)
会場  :福井市美術館 福井市下馬3丁目1111 Tel.0776-33-2990
入場料 :無料

黒龍 - 2021.02.01
01
Mar
2021
黒龍

―展覧会「秀の間、樹の眼」が開催されました。―

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2月10日(水)から2月14日(日)にかけて、黒龍酒造を支えてきた2名(西畑敏秀氏、たとり直樹氏)による展覧会「秀の間、樹の眼」が福井市美術館にて開催されました。

広々とした会場内には、写真家たとり直樹氏の「幽玄」な枯淡の美を軸とした幣社蔵内の写真や福井の風景写真の数々、デザインディレクター西畑俊秀氏が手掛けてきた弊社広報誌「永」や新聞広告の「黒龍らしさ」を簡潔に表現されたデザインが計80点以上並び、ご来場いただいた方は1点1点じっくりと鑑賞されていました。

 期間中は、連日来場されるお客様もいたほどで、予想をはるかに上回るご来場者、大好評の展覧会になりました。今後も、弊社と2名の挑戦は続いていきます。テキスト入り.jpg

黒龍 - 2021.03.01
01
Apr
2021
黒龍

新たな「黒龍」「九頭龍」を、宜しくお願い申し上げます。

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ポストコロナ時代への対応か求められる中、コロナ禍で得た経験や、新しい時代への急速な変化を見据え、2021年4月より商品を順次リニューアルし、新たな「黒龍」「九頭龍」ブランドを皆様にお披露目することになりました。

「黒龍」 ~永遠へつながる一献。~

神様と人とをつなぎ、祝祭で交わされてきた日本酒。
その伝統文化を守り、受け継ぎながら、酒造りは常に成長し、進化してきました。
かわらないために、かわりつづける、時を超えた終わりのない変化のつらなり。
黒龍は、永遠へとつながる一献であり続けます。

「九頭龍」~自由の扉をあける一杯。~

古い街並みに、新しい発見があるように。伝統の中に、未来へのヒントを見るように。
多様性を認め合う、新しい生活様式の中で、人と人との自由な間柄をつなぐ。
燗酒でも。オンザロックでも。もちろん、そのままでも。
九頭龍は、人生の自由への扉をあける一杯となります。

詳しい商品の内容は、公式ホームページや公式Instagram、公式Facebookをご覧ください。また、弊社広報誌「永」33号にて、リニューアル内容を特集しております。無料でご送付いたしますので、ご希望の方は以下のURLよりお申し込みください。

公式ホームページ http://www.kokuryu.co.jp/
公式Instagram  https://www.instagram.com/kokuryu_official
公式Facebook  https://www.facebook.com/kokuryushuzo
広報誌「永」の送付申し込み http://www.kokuryu.co.jp/tokoshie/

黒龍 - 2021.04.01
06
May
2021
黒龍

酒米「五百万石」の田植えを行いました。

DSC_1656.JPG代掻(しろか)きされた田んぼと、その水面に映り込む澄んだ空と残雪の山々。どこか懐かしい景色が残る福井県大野市阿難(あど)祖(そ)地頭方(じとうほう)の「黒龍酒造試験田」にて、農家である「農事組合法人味(あじ)の郷(さと)」の方々にご協力頂き、酒米「五百万石」の田植えを行いました。

 福井県産の酒米にこだわるために始まった阿難祖の地と農家の方々とのお付き合いは、2010年頃から始まりました。酒米作りに情熱を注ぎ込む農家の方と関係は年を追うごとに深まり、新たな挑戦として、2019年から、これまで栽培し続けてきた「五百万石」に加え、福井県が独自に開発した大吟醸酒用の酒米「さかほまれ」の栽培も本格的に始まっています。DSC_1684.JPG

来期の酒米作りはスタートしましたが、今期の酒造りも残すところあと少し。最後まで気を抜かずに、皆造を迎えたいと思います。

黒龍 - 2021.05.06
12
May
2021
喜楽長

「自社田んぼの田植えを行いました。」

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滋賀県東近江市では、少しずつ夏の訪れを感じるようになってきました。5月に入ると、続々と田植えがはじまります。

喜多酒造前の自社田んぼでも田植えを行いました。自社田では、滋賀県の酒米である吟吹雪を育てています。昨年に引き続き、特に土造りに注力し、堆肥の配合など試験的に変化させています。
秋には、実った稲穂が無事に刈り取れるように願いつつ、しっかりとした管理を行っていきます。

喜楽長 - 2021.05.12
01
Jun
2021
黒龍

~今年度も無事、甑倒しを迎えました。~

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5月中旬、2020醸造年度の甑倒しを無事迎えることができました。
この「甑倒し」の名は、その年最後の仕込みを終えた甑を横に倒して洗って片付けたことに由来するようですが、黒龍酒造では、このハレの日限定で、独特な行事が行われます。
それは、かつて釜場で使われていた道具を用いて、恵方に向けて釜の神様を模した飾り付けを行い、蔵人みんなでこの日を迎えられたことに感謝して祝うというものです。いつから行われているか定かではありませんが、このような行事は、これまで受け継がれてきた蔵の歴史を感じることが出来ます。
今年度の酒造りは、今までに経験のない情勢の中、決して簡単ではありませんでしたが、無事この日を迎え、神様を拝めたことに感謝し、次の酒造りに備えていきたいと思います。

先の見えない状況が続きますが、酒造りという長い歴史・文化を紡いでいくべく、日々邁進してまいります。

黒龍 - 2021.06.01
01
Jul
2021
黒龍

「九頭竜川の鮎の潤香(うるか)」

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福井の母なる「九頭竜川」。黒龍酒造にとって大切な川であることは、今更言うまでもありませんが、九頭竜川は、鮎釣りのメッカとしても広く知られており、6月上旬の鮎釣りの解禁を迎えると日本全国から釣り人が集まってきます。
ここで釣り上げられた新鮮な鮎の卵巣を塩漬けしたものは潤香(うるか)と呼ばれ、地元でも知る人ぞ知る珍味となっています。「うるか」とは、一般的に鮎の塩辛のことを指すようで、鮎の卵巣を使ったものの他に、内臓のみを使った「にがうるか」(福井では「土うるか」と呼ばれる)もあります。故7代目蔵元は、この時期に雑誌の取材があると、決まって潤香を取り出し、もったいぶりながら貴重な酒の肴として紹介していました。
今でも川原にある鮎料理店「さぎり屋」(http://sagiriya.com/)で供されていますので、是非とも「九頭龍」と一緒にお楽しみください。

黒龍 - 2021.07.01
02
Aug
2021
黒龍

夏の作業風景~石田屋・二左衛門の塗箱準備~

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本社蔵では、醸造部のメンバーが夏休みに入りました。瓶詰、仕上げ、出荷作業を行う兼定島酒造りの里でも、夏の間は少しだけゆったりとした空気が流れます。
それでも、するべきことはたくさんあります。製品課をのぞいてみると、冬に向けた資材の準備にいそしんでいました。

11月発売の「黒龍 石田屋」と「黒龍 二左衛門」は、その年の出荷が終わると、息つく間もなく次年分の塗箱の下準備にかかります。数量限定とはいえ、塗箱づくりはすべて手作業で行うので、半年以上かかる大仕事です。今年から箱の形状が変わるため、スタッフは時間をかけて作業工程のシミュレーションを行い、効率よく流れ作業を進めていました。

まずは塗箱の内装を準備しておきます。お酒を固定するパットを組んだり、台紙の一枚一枚に複雑な折り目をつけたりしていきました。そうしている間に、越前漆器の職人さんが手作業で仕上げた塗箱が、順次入荷してきます。塗箱の蓋を外して並べ、ラベルを一枚ずつ、手で貼っていき、準備しておいた内装をはめ込みます。このようにして仕上がった塗箱は、新聞紙で保護をし、冬まで倉庫に保管されるのです。
大切なお酒を納め、送り出すその時を想い、今日も「心を込めて」丁寧な作業を行っているのでした。

黒龍 - 2021.08.02
01
Sep
2021
黒龍

~酒米作りを支える湧水。~

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山際にある、何の変哲もないように見える水たまり。ここは、黒龍酒造で使用している酒米五百万石の生産地 阿難祖地頭方地区(福井県大野市)にある湧水地です。よく見ると、手前の用水路に滾々と澄んだ水が流れ出ているのがお分かりでしょうか。夏は冷たく冬は温かい年中安定した水温の水が湧き出し、今は地元の方が野菜を冷やしたり、最近では、サイクリングでのひと涼みする場所に使われたりと、憩いのスポットになっているようです。

湧水地から200~300mほど下流には、黒龍試験田をはじめとする圃場が広がり、ここにも湧水が供給されています。農家の篠原さんは、「渇水期でも枯れん湧水があるで、ここで酒米作りができるんや。」と、その大切さを語ってくれました。

8月28日(土)には、無事に黒龍試験田の稲刈りが終わりましたが、こうした自然の恵みによって実った酒米五百万石を大切に使用し、今年の酒造りも励んで参ります。DSC_0019.JPG

黒龍 - 2021.09.01
01
Oct
2021
黒龍

~燗専用純米酒「九頭龍 燗たのし」を新発売します。~

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2004年以降、17年間にわたり燗酒を追求し続けてきた「九頭龍」ブランド。そんな「九頭龍」の原点に立ち返る燗専用酒「九頭龍 燗たのし」を、10月より秋冬限定(10月~3月)で新発売いたします。

「九頭龍 燗たのし」は、福井県産五百万石を使用した、低温で長期にわたって熟成させた純米酒です。時の流れと共に、穏やかさとまろやかさを纏った膨らみある味わいが特長で、ぬる燗~熱燗はもちろん、人肌燗やとびきり燗など温度帯によって様々な表情を楽しむことが出来ます。その日の気分や気温に応じて、お好みの温度で燗酒を自由にお楽しみください。

また、「九頭龍」のブランドコンセプトに「自由の扉をあける一杯。」とあるように、「九頭龍」は、もっと自由に日本酒を楽しんでいただきたいという想いが込められています。梅シロップや紅茶、緑茶と合わせたホットカクテルなど、「九頭龍 燗たのし」で燗酒の自由な飲み方を是非お楽しみください。

■九頭龍 燗たのし

https://www.kokuryu.co.jp/brew/kuzuryu/kantanoshi.html

黒龍 - 2021.10.01
01
Nov
2021
黒龍

~もうすぐ新酒の季節です。~

「九頭龍 垂れ口」.jpg

今年も無事に酒造りが始まりました。夏の間、静まり返っていた蔵の中も、蔵人たちの活気に満ち溢れています。洗米、麹造り、酒母造りと各工程に込められた造り手の想いの結晶が醪となり、仕込み室で約ひと月、静かに搾りの時を待ち続けています。

遠くから米を洗う音、麹室に蒸米を引き込む声がかすかに聞こえる中、醪は静かに様々な表情を見せてくれます。麹や蒸米が一斉に投じられる仕込み作業の勢いをそのままに、タンク内で大きく膨らんだ米は、しばらくすると酵母や麹の力によって一旦穏やかになります。そして、わずかに変化するその表情や、品温に細心の注意を払いながら、蔵人は丁寧に世話を続けます。醪の表面が少しずつ泡立ち始めると、なんとも言い表せない甘い香りが蔵内を包みはじめます。醪に耳を傾けると、「ポツポツ、ポツポツ」と小さな声を聞かせてくれました。

醪の表情の変化も落ち着き、甘い香りがさらに強くなると、待ちに待った新酒の季節の到来です。今月末には、新酒の「九頭龍 垂れ口」が蔵出し予定です。

皆様にお届けできる日まで、あと少し。楽しみにお待ちください。

黒龍 - 2021.11.01
01
Dec
2021
黒龍

いつもの日常と笑顔が戻る、希望の年となりますように。

_DSC1064.jpg 今年は未曽有の危機の渦中で、私たちの大切な「日常」の一つでもあるお酒を楽しむ場に制約が課され、酒の席と共にある「笑顔」も以前よりは減ってしまったのではないでしょうか。 2022年の干支は、「五黄の寅」。36年に一度巡る、強い運気の年だそうです。そもそも寅は「千里行って千里戻る」いわれから、去ったものが戻る縁起の良さで知られています。いきおいのある寅にのり、いつもの日常や笑顔の賑わいを取り戻す一年となってほしい。そんな祈りにも似た希望を込めて、大切な人へ特別な干支の黒龍を贈りませんか。 商品には、これまで、弊社代表銘柄である「黒龍」の文字や、商品名である「龍」「いっちょらい」などを揮毫いただき、吟醸蔵黎明期の弊社を支えて下さった故稲村雲洞氏による、「寅」の文字をラベルにあしらいました。 新たな一年の始まりに、お選びいただけましたら幸甚です。

稲村雲洞.jpg稲村雲洞(いなむら うんどう)...1924年福井県福井市生まれ。福井師範学校を卒業後、教職に就く。44歳で上京し、前衛書家として作家活動に入る。2016年死去。元毎日書道会最高顧問。元奎星会最高顧問。毎日芸術賞受賞。旭日小綬章受賞2020。

黒龍 - 2021.12.01
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